親友で詩人でありました龍崎大吾と言う男が死にました。
彼は誰よりも優しく、誰よりも大きな男でありました。
龍崎氏との交流の中で頂いた作品を一つだけですが、ご紹介させていただきます
道化
おれは愉快な道化
女の甘い言葉に酔い
愉快なる舞を舞っていた
その女の掌で
あるとき嫉妬深い北風めが
おれを目がけて吹き付けて
憐れな俺は女の掌から
転げ落ちてしまった
あるいは底意地の悪い南風めが
女に別の道化を
紹介しただけかもしれぬ
運命よ なぜいつもおれから奪い去るのだ!
最後には奪うのなら 最初から与えなければいいものを
さすればおれは孤独と言う豪邸に安住できるものを!
悪戯に与えたりするから
おれはそれにしがみついて
奪われる事になったのちも
与えられたものの思い出にすがり
苦悩し 涙を流すのだ!
龍崎大吾
長い長い闘病生活の果ての死でした。今はただ天国でゆっくり休んでください。
ご冥福を御祈りします。
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- 2016/01/12(火) 19:29:22|
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